映像的なクオリティとは別に、
ゲームとしての手触りの良さを考えながら作るのが難しくも楽しい所です。

私は3Dモーションアニメーターとして、コンシューマゲームソフトの開発を行っています。 デザイン、モデリングされたキャラクターに対して動きを付ける仕事で、キャラクターの印象を大きく左右する部分なのでやりがいがあります。
人型キャラ以外にも、動物やギミック武器を動かす事もありますし、演出時のカメラもモーション班で動かしたりもします。ゲームデザイナーが作った仕様書をもとに動作を考案するのが基本ですが、場合によってはモーション主導で絵コンテを切る事もあります。 映像的なクオリティとは別に、ゲームとしての手触りの良さを考えながら作るのが、この仕事の難しくも楽しい所です。
キャラクターの性格や能力を考えて、それぞれの個性を引き出す事を大切にしています。特に、SNKが得意ジャンルとする対戦格闘ゲームでは、数十体のキャラクターがほぼ全員「弱パンチ」を出せるわけですが、数十種類の違う「弱パンチ」を考えるのは何人がかりでやっても本当に大変です。
そういった細かな違いにも個性は宿っていくので、皆で日々アイデアを捻りだしています。努力の末に出来た物がユーザーの元に届いて「このキャラのここがが好き」「ここは嫌い」といった色んな反応が返ってくるのをいつも楽しみ頑張っています。